📌【競馬を投資に変える】偏差値から導く「実質頭数」とは?その意味と算出方法を解説

📌 はじめに|「投資できるレース」とは

「偏差値グラフ×競馬オッズ表」が黒板に書かれているイメージ

競馬で最も人気が集まる「1番人気」。

多くの人が「1番人気=信頼できる」と思いがちですが、果たして本当にそうでしょうか?

実は、1番人気であってもオッズに見合う勝率がなければ、投資対象にはなりません。

逆に、オッズが適正に分散された“ある条件下のレース”では、1番人気でも3倍前後のオッズがつくことがあります。

このとき、勝率が3割以上あれば、回収率は100%を超える=投資として成立する可能性があるのです。

✅ なぜ偏差値を使うのか?──人気の「見えない差」を数値化するために

競馬は、実力の近い馬同士の勝負です。

しかし、新聞の印やオッズだけでは、“他馬と比べてどれだけ抜けているのか”が見えにくい。

そこで登場するのが「偏差値」です。

これはもともと受験などで使われる相対評価の指標ですが、競馬でも応用が可能です。

偏差値を使えば、ある馬がどれだけ他馬より優位に立っているかを、客観的に判断できます。

そして、この**“差”に注目することで、レースの本質的な構造が見えてきます。**

数式ボードに「オッズ → 支持率 → 偏差値」の変換式が描かれ、落ち着いた中年男性が数式を指さしている学びのシーン

✅ どうやって偏差値を求めるのか?──オッズから逆算した「支持率」が鍵

偏差値を求めるには、まず**各馬がどれだけ支持されているか=支持率(票数)**を知る必要があります。

この支持率は、実はオッズから簡単に推定できます。

▶ 支持率の算出式(単勝)

支持率 ≒ 1 ÷ オッズ

例:オッズ3.0倍 → 支持率約33.3%

これを全馬分求めてから、以下の式で偏差値を計算します。

▶ 偏差値の算出式

偏差値 = 50 + 10 ×(支持率 − 平均支持率)÷ 標準偏差

こうして、各馬の**「相対的な支持の強さ」**を**数値化(標準化)**できます。

**複勝も同様に、下限オッズなどから支持率を近似的に算出することが可能**です。

3頭の馬が横並びにレースをしている構図

✅ 偏差値から「実質頭数」を読み解く──“差”で区切る

偏差値が出そろったら、次に行うのが**上位から順に並べ、偏差値の“差”を見ること**です。

たとえば、上位馬の偏差値が次のようだったとします:

| 順位 | 馬 | 偏差値 |
|——|—-|——–|
| 1位 | A | 66.5 |
| 2位 | B | 61.3 |
| 3位 | C | 59.8 |
| 4位 | D | 54.5 |
| 5位 | E | 46.0 |

このとき、**馬D→Eの間に「偏差値差=8.5」**の大きな開きがあります。

このような**「偏差値差が5以上」(例)の箇所を分水嶺として、実質の上位グループを分離**します。

この例では、**A〜Dまでが実質の争いグループ=実質4頭立て**と判断できます。

✅ 単勝と複勝は別で見る──そして共通馬が「投資可能性」の鍵

競馬は**単勝と複勝で“買われ方”が違う**ため、それぞれで偏差値分析を行うのが基本です。

そのうえで、**両方に共通して上位に入る馬(=共通馬)**を見つけます。

特に注目すべきは、**共通馬が「2頭」いるパターン。**

– 単勝で上位偏差値
– 複勝でも上位偏差値
– → 両方で評価されている「共通の2頭」

例えば、このような構造のレースでは、**票が分散して、1番人気でも3倍前後のオッズがつくことが多い**のです。

📌 まとめ|単複実質頭数と共通馬から、“投資レース”が見えてくる

– **偏差値は“馬の強さの差”を見える化する**
– **偏差値差5以上(例)でレースの「実質頭数」を把握**
– **単勝・複勝の両方で絞った上位馬に共通性があれば、投資の条件が整う**

このロジックにより、**勝率・オッズ・信頼度が揃った「買えるレース」**だけに絞り込むことが可能になります。

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