【中級JCSQE】過去問(第2回)

【問題】

インスペクションの効果について、ウォークスルーと対比させたうえで共通する事柄と異なる事柄をそれぞれ述べよ。(25字程度)

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【解答】
[共通する事柄]
・障害を早期に発見し、少ない後戻り工数で改修できる。
・意見交換により理解を促進しアイデアも得やすい。
[異なる事柄]
・手続きに沿うため欠陥種類や数が人でばらつきにくい。
・厳密に記録した結果の分析がプロセス改善につながる。

【解説】
本問題は、インスペクションとウォークスルーの両技法を対比させた上で、インスペクションの効果について問う問題である。
しかし
、意見交換、アイデア交換などのレビューのやり方についての解答にとどまっている答案が多かった。
共通する事柄として、レビューによって障害を早期に発見できれば後戻りが
少なくて済むというような本質的な効果について言及してほしかった。
また、インスペクションについては、厳格な手続きもしくは公式な手続きに沿って行うことへの言及にとどまっている答案が多かった。
欠陥種類や欠陥数が人によりばらつくこと
がインスペクションによって低減されるという効果について言及してほしかった。[/wpex]

【問題】

過去の類似プロジェクトの全ての不具合情報が蓄積されている。再発防止の視点から具体的な活用方法を、開発済みのプロジェクトおよび将来のプロジェクトについて、それぞれ述べよ。(25字程度)

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【解答】
[開発済のプロジェクト]
・潜在している同種または類似のバグを取り除ける。
[将来のプロジェクト]
・組織内のプロジェクトで発見された同種または類似バグを取り除ける。(横展開の視点)
・他プロジェクトのバグ情報を横展開する。(横展開の視点)

【解説】
不具合管理の重要性を理解し、不具合情報の利用価値を理解しているかを問う問題である。
開発済みのプロジェクトに対する活用方法として、一つバグが見つかったら同種のバグが潜在しているということを、強く意識して答案に盛り込んでほしかった。
また、将来のプロジェクトに適用する対策の視点が、酷似するプロジェクトにとどまっている答案が多かった。
視野を広げ、組織内への横展開、組織としての対策についても言及
してほしかった。 [/wpex]

■中級ソフトウェア品質技術者資格試験(JCSQE)に合格しました。