📌 はじめに|中級合格後に変わった「思考の質」
JCSQE中級に合格して、私の思考スタイルは大きく変わりました。
合格前は、現場で発生する問題に「直感的」に対処する場面が多かったのですが、
合格後は、事象を整理し、論理的にリスクを推測する視点が身につきました。
品質マネジメントとは、単なるトラブル対応ではなく、
**「未来を見据えて先手を打つ活動」**だと、はっきり意識できるようになったのです。
✅ 従来型マネジメントの限界と未来志向の必要性
従来型の品質管理には、ある大きな欠点がありました。
それは、収集される情報が「過去情報」に偏っていたことです。
改善提言をしても、すでに現場の状況は変わっており、
いわば「古新聞化」してしまい、効果的な対策につながらないことがしばしばありました。
だからこそ、今求められているのは――
「今」と「これから」を見据えた未来志向型の品質マネジメント
です。
✅ 未来志向を支えるリスクベースアプローチとは
未来志向型品質マネジメントに欠かせないのが、リスクベースアプローチです。
「今この状態なら、次にどんなリスクが発生し得るか?」
「どこに備えるべきか?」
常にリスクを仮説立て→検証→先手を打つという考え方。
これが、中級合格後に私が最も意識するようになったことです。
現場での具体的な変化
※本記事では、現場の日常的な活動を「品質管理」、
未来を見据えたリスク評価・計画活動を「品質マネジメント」と呼び分けています。
レビュー設計にリスク視点を組み込む(品質管理の進化)
以前は、すべての成果物を均等にレビューしていました。
今は、リスクが高い部分に重点レビューを当てる設計ができるようになりました。
品質KPIもリスク視点で設計(品質マネジメントの強化)
単なる「テスト完了率」ではなく、
品質劣化の兆候を早期に捉えるKPIを設計。
たとえば:
重大バグ発生率
レビュー指摘のトレンド分析
品質の「見えない悪化」を数値で可視化することができるようになりました。
ベンダー管理にもリスク視点を反映(品質マネジメントの実践)
契約段階で期待品質レベルを明文化。
受け入れ時には、リスクに基づいた評価基準を適用することで、
品質事故の発生リスクを大幅に減らせるようになりました。
✅ 資格取得だけで満足しないために意識していること
JCSQE中級に合格しても、それは「品質マネジメントスキルのスタート地点」にすぎません。
私は常にこう自問しています。
「今、何を守るべきか?」
「次に何が起きるかを予測できているか?」
さらに、
品質リスクを言語化してチームと共有
現場で仮説検証を繰り返す
ことで、日々実践力を磨いています。
📌 まとめ|品質力は未来を読む力に変わる
中級合格は、単なる「知識証明」ではありません。
直感から論理へ
過去志向から未来志向へ
これらの進化を遂げて、
リスクベース思考で未来を守る品質マネジメントへと進化すること。
それが、JCSQE中級で得た最大の成果でした。
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