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キャベツの育て方

栽培のポイント害虫がつきやすいので、害虫のチェックをかかさずに行う。収穫が遅れると、キャベツの球が割れてしまうことがあるため注意する。
①植え付けの1週間までに、必要な分だけ、たい肥や肥料などを入れて、よく耕し畑の準備をしておく。ウネを立て、マルチを張る。
②マルチ穴あけ器でマルチに穴をあけて、苗を植え付ける。植え付け後、手でしっかりと上から株元に土を押さえて鎮圧する。鎮圧後は、5秒ほどたっぷり水をあげる。
③植え付け後すぐに防虫ネットのトンネルをかけて、害虫が入らないようにする。

 

キャベツ1

④植え付けてから、2~3週間後に1回目の追肥を行う。植え付け6~7週間後(葉が巻き始めたら)2回目の追肥を行う。※完全に結球した後は追肥はしない。
キャベツ2⑤球の表面を手でおしてみて、球がかたく締まっているようなら収穫する。収穫が遅れると球の表面が割れてしまうため注意する。
作業タイミングの目安(キャベツ)

【45歳から】始めたい野菜づくり

 

獣害対策

タヌキやハクビシン、カラスなどの野生動物が野菜を食べてしまう被害がおこることがあります。対策としては防虫ネットなどで野菜を囲んだり、テグスを張って、鳥が入ってこられないような対策をとります。

■テグス柵設置(鳥害防止)
熟した果実は、カラスなどの食害に遭うことがあります。カラスは、地面を歩いてやってきて、低い位置の果実をつついて食べてしまう性質があります。被害が気になる場合は、テグス柵を設置します。
必要な道具:竹の支柱、テグス

ウネを囲むように、支柱を4本立てます。(ウネから少し離した方が効果的)


テグス柵設置
テグスを地上から20cm、40cm、60cm程の高さに3段程しっかりと張ります。
※テグスは支柱に1回巻き付けると、位置が安定します。
カラスは羽が傷つくのを嫌うので、目に見えづらいテグスなどの異物が体に触れると驚いて近寄らなくなる習性があります。(慣れたり、危険でないとわかると、効果がなくなることもあります)その他、動物は辛味や苦味、渋み、刺激臭のある野菜を嫌います。唐辛子焼酎液の散布も効果的です。

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土のリフレッシュ

■太陽熱消毒
夏場の高温期に病害虫を退治する方法です。
必要な道具:クワ、バケツ、ジョウロ、マルチ
畑に1ウネあたり米ぬか(100㏄)と牛ふんたい肥バケツ半分(5l)をまき、良く耕します。

太陽熱消毒
ウネいっぱに大量の水をかけます。
土の表面に透明のマルチを敷いて固定します。
土そのまま1ケ月~2ケ月程度おきます。
大量の水で密閉された空間で微生物が増えて土の中の酸素を奪いつくすため、酸欠で、病原菌や害虫が死んでしまいます。また太陽の熱で蒸し焼きにされ、雑草のタネや害虫の卵も退治できます。
■寒おこし(天地返し)
厳寒期の畑に霜がおりる時期(1月~2月頃)に土をおこして、寒気にあてる作業を寒おこしといいます。寒さで病害虫が死滅したり、土が凍結と解凍を繰り返す事により、土壌の構造が団粒化する効果などがあります。
必要な道具:スコップ
収穫が終わった場所のゴミを取り除いて、更地にします。
寒起こし
スコップの刃を30cmほど深く土に押し込んで、表土とその下の土を上下に入れ替えるように端から端まで荒く土を起こしていきます。土を細かく耕したり、たい肥を混ぜ込む必要はありません。害虫を発見したら補殺してください。

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コンパニオンプランツ

種類の異なる野菜を混植(一緒に植える)することで互いの性質が影響しあって、病害虫が抑えられたり、元気に野菜が育つ組み合わせをコンパニオンプランツ(共栄作物)とよびます。

・ナス科野菜×マリーゴールド
マリーゴールドにはセンチュウの被害を抑える効果があるため、連作が心配な時などに効果があります。
・トマト×バジル
トマトは乾燥を好み、バジルは水分を好むため、トマトに余分な水分をバジルが吸収してくれます。
・ウリ科野菜×ネギ類
キュウリなどのウリ科野菜とネギを一緒に植え付けると、ネギの根から抗菌物質がでるため、キュウリのつる割れ病などを防ぐ効果があります。
・アブラナ科野菜×キク科野菜
アブラナ科の野菜につくモンシロチョウはキク科のレタスなどを避けます。キク科の野菜には近くに植えたアブラナ科の野菜が卵を産み付けられるのを防ぐ効果があります。
その他、ハーブなどの香りの強い植物を野菜の近くに植えておくと、害虫が嫌がって近寄らなくなるといった効果もあります。
コンパニオンプランツにはこの他にも多くの組み合わせや種類があります。
コンパニオンプランツ1コンパニオンプランツ2

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病気の予防と対策

・マルチの上はきれいにする
マルチに穴をあけて苗を植え付けたり、肥料をあげる時に、マルチの上に土がかかったり、のってしまうことがあります。そんな時はマルチの上の土をとり、きれいにするようにしてあげます。土の中には様々な微生物が潜んでおり、中には病気を起こす菌も存在します。マルチの上に土がのっていると、雨や水やりの時に泥がはねて、野菜の小さな傷口から病気が侵入してきてしまうことがあります。泥はね防止効果のあるマルチの上に土がのっていては効果がなくなってしまうので注意しましょう。
・肥料や水やりは適度にする
肥料を決められた量以上与えると、根が傷んでしまい弱ってしまいます。また、土が湿っているにもかかわらず、水やりをし過ぎてしまうと土の中の空気がなくなってしまい根が呼吸できず、腐ってしまいます(病気が発生してしまうこともあります)。肥料や水やりを適度に行うことが大切です。
・土のpH(酸度)を調整する
多くの野菜が健全に生育できる土壌の環境は一般的に弱酸性(pH:6.0~6.5)と言われています。pHが酸性に偏りすぎると、カビなどの病気(根こぶ病、萎凋病など)が発生しやすくなります。またアルカリ性に偏ると、細菌による病気が発生しやすくなります。
・連鎖障害を防ぐ
同じ科の野菜を何度も同じ場所で植えることで、土の中の栄養バランスが偏ったり、その野菜を好む病気などが、土の中に増えて野菜の生育を妨げてしまうことがあります。これを連鎖障害と言います。根にコブをつくってしまう、センチュウや根こぶ病などは連鎖障害の一つです。例えばトマトとナスなどのように別々の野菜でも同じナス科のため、続けて栽培することで連鎖障害を起こしてしまうことがあります。

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