「セカンドライフ」カテゴリーアーカイブ

セカンドライフでの野菜の自給自足を夢見て、シェア畑で野菜づくりにチャレンジ中です。
野菜づくりの基礎から知りたい方、無農薬野菜に興味がある方、将来農業を目指している方におすすめです。

コンパニオンプランツ

種類の異なる野菜を混植(一緒に植える)することで互いの性質が影響しあって、病害虫が抑えられたり、元気に野菜が育つ組み合わせをコンパニオンプランツ(共栄作物)とよびます。

・ナス科野菜×マリーゴールド
マリーゴールドにはセンチュウの被害を抑える効果があるため、連作が心配な時などに効果があります。
・トマト×バジル
トマトは乾燥を好み、バジルは水分を好むため、トマトに余分な水分をバジルが吸収してくれます。
・ウリ科野菜×ネギ類
キュウリなどのウリ科野菜とネギを一緒に植え付けると、ネギの根から抗菌物質がでるため、キュウリのつる割れ病などを防ぐ効果があります。
・アブラナ科野菜×キク科野菜
アブラナ科の野菜につくモンシロチョウはキク科のレタスなどを避けます。キク科の野菜には近くに植えたアブラナ科の野菜が卵を産み付けられるのを防ぐ効果があります。
その他、ハーブなどの香りの強い植物を野菜の近くに植えておくと、害虫が嫌がって近寄らなくなるといった効果もあります。
コンパニオンプランツにはこの他にも多くの組み合わせや種類があります。
コンパニオンプランツ1コンパニオンプランツ2

【45歳から】始めたい野菜づくり

 

病気の予防と対策

・マルチの上はきれいにする
マルチに穴をあけて苗を植え付けたり、肥料をあげる時に、マルチの上に土がかかったり、のってしまうことがあります。そんな時はマルチの上の土をとり、きれいにするようにしてあげます。土の中には様々な微生物が潜んでおり、中には病気を起こす菌も存在します。マルチの上に土がのっていると、雨や水やりの時に泥がはねて、野菜の小さな傷口から病気が侵入してきてしまうことがあります。泥はね防止効果のあるマルチの上に土がのっていては効果がなくなってしまうので注意しましょう。
・肥料や水やりは適度にする
肥料を決められた量以上与えると、根が傷んでしまい弱ってしまいます。また、土が湿っているにもかかわらず、水やりをし過ぎてしまうと土の中の空気がなくなってしまい根が呼吸できず、腐ってしまいます(病気が発生してしまうこともあります)。肥料や水やりを適度に行うことが大切です。
・土のpH(酸度)を調整する
多くの野菜が健全に生育できる土壌の環境は一般的に弱酸性(pH:6.0~6.5)と言われています。pHが酸性に偏りすぎると、カビなどの病気(根こぶ病、萎凋病など)が発生しやすくなります。またアルカリ性に偏ると、細菌による病気が発生しやすくなります。
・連鎖障害を防ぐ
同じ科の野菜を何度も同じ場所で植えることで、土の中の栄養バランスが偏ったり、その野菜を好む病気などが、土の中に増えて野菜の生育を妨げてしまうことがあります。これを連鎖障害と言います。根にコブをつくってしまう、センチュウや根こぶ病などは連鎖障害の一つです。例えばトマトとナスなどのように別々の野菜でも同じナス科のため、続けて栽培することで連鎖障害を起こしてしまうことがあります。

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病気について

■畑でみられる主な病気
・うどんこ病
葉に白い粉を吹いたような斑点が広がるカビの病気です。乾燥した気候の時に発生しやすくなります。キュウリ、ナス、スイカなど多くの野菜で発生し、まん延すると野菜の生育が悪くなり、ひどい時は枯れてします。うどんこ病の葉を触った手で別の健全な葉を触ると感染してしまう可能性があるので、うどんこ病の葉を触った後はしっかり洗って清潔にする必要があります。
うどんこ病
・べと病
梅雨時など湿度が高い時期に発生するカビの病気です。葉の表面に褐色の斑点ができて、葉の裏にカビが生えます。アブラナ科の野菜、キュウリなどでみられます。
べと病
・つる割れ病、萎凋病
野菜の種類よってに病名がかわり、キュウリなどではつる割れ病、トマトなどでは萎凋病(いちょうびょう)とよばれているカビの病気です。根が褐色に枯れて、葉や茎がしおれ、いずれ株全体が枯れてしまいます。
つる割れ病
・軟腐病
キャベツ、ダイコン、レタス、タマネギなど多くの野菜で発生する細菌の病気です。高温多湿で発生しやすくなります。感染すると葉や茎などがドロドロに腐敗して悪臭を放ちます。
軟腐病
・青枯病
トマト、ナス、キュウリ、ピーマンなど多くの野菜で発生する細菌の病気です。野菜の葉や茎が急にしおれて、回復することなく枯れてしまいます。気温が高い梅雨明けごろに発生しやすくなります。
青枯病
・モザイク病
トマト、キュウリ、ピーマンやアブラナ科の野菜など多くの野菜に感染するウィルスの病気です。葉が縮んで育たなくなったり、葉が濃淡のモザイク状になったりします。基本的にウィルスの病気は感染すると処置ができないため、株ごと引っこ抜きましょう。アブラムシなどの感染経路になるので、アブラムシは積極的に除去する必要があります。
モザイク病
・根こぶ病
ハクサイ、キャベツ、カブなどアブラナ科野菜に発生するカビの病気です。根にコブをつくります。被害にあった株は栄養を吸収することが出来なくなり、しおれて枯れてしまいます。同じように根にコブをつくる害虫のセンチュウと症状が似ていますが、根こぶ病はアブラナ科にしか感染しないため見分けることができます。
根こぶ病
・さび病
梅雨時や秋の長雨など、湿気の高い時期に発生するカビの病気です。畑では主に、白さび病と赤さび病が発生します。白さび病は、葉の裏に白い斑点の病気をつくり、コマツナやカブなどのアブラナ科に発生します。赤さび病は、赤い粉状のものが葉にこびつく病気で、ニンニク、タマネギなどのネギ仲間に多く発生します。
さび病

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害虫の予防と対策(その2)

■天敵に退治してもらう
畑の中には害虫だけではなく、害虫を食べてくれる天敵となる益虫が存在します。畑の中でみつけたら、害虫と間違ってとりのぞいてしまわないようにしておきましょう。
■天敵(益虫)の種類
・テントウムシ
アブラムシを食べてくれる益虫です。テントウムシの幼虫も成虫もアブラムシを食べます。
テントウムシ
・ヒラタアブ(幼虫)
幼虫は1cm前後の大きさで、アブラムシの体液を吸って成長します。見た目がうじのような形をしていることから害虫に間違われてしまうことがありますが、益虫ですので注意してください。
ヒラタアブ
・クサカゲロウ(幼虫)
1cm前後の幼虫で、アブラムシ、アザミウマ、ハダニ、蛾の卵などを食べてくれます。成虫がうどんげの花と呼ばれる白くて透明な卵を産みます。みつけたら残しておくようにします。
クサカゲロウ
・アブラバチ
体長2mm前後と非常に小さい虫、アブラムシの体内に卵を産み付けて、ふ化した虫がアブラムシを食べてくれます。寄生されたアブラムシはマミー化(ミイラのような状態)して動かなくなるので、みつけたらそっとしておきます。
アブラバチ
・アオムシコマユバチ
モンシロチョウの幼虫に寄生して、卵を100個前後産み付けます。体内でふ化した幼虫はアオムシから栄養をうばい、やがて黄色いさなぎになります。アオムシの体から飛び出して黄色いさなぎが複数ついていたらそっとしておきましょう。
アオムシコマユバチ
・カマキリ
大型の益虫。多くの害虫を退治してきれます。卵をみつけたらとりのぞかないで残しておくようにします。
カマキリ
・クモの仲間
シグモやハシリグモなど、クモの仲間は、小型害虫を全般に食べてくれます。
クモ

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害虫の予防と対策

■手でつかまえる・防虫ネットをはる
基本的に虫がついていたら素手でつかまえるか、刷毛などを使って地道にとりのぞくのが最も効果的です。また、野菜を植え付けた際に防虫ネットをはるのも効果的です。ただ、ネットをつけただけで安心せずに、日常的にネットを開いて害虫のチェックをすることが大切です。
■雑草をとりのぞく
土づくりの時に雑草が生えていたり、畑にしたばかりの土地では雑草に害虫が卵をうみつけていることがあります。特にイネ科の雑草にはカブラヤガ(ネキリムシ)が産卵している可能性があるため、スコップやクワで雑草ごと土にすきこんだりせず、引っこ抜いてしまった方が安全です。またコガネムシの幼虫なども潜んでいることがあるため、ウネを作る時は移植ごてなどで3~5cmくらい起こして虫が潜んでいないか確認すると被害をおさえることができます。
■肥料の量を守る
追肥をする際に決められた量より多く施してしまったりすると、アブラムシなどがにおいにつられて集まってきてしまうことがあります。肥料の量は守るようにしましょう。

■自然農薬を使う

種類材料効果利用方法注意点・備考
唐辛子焼酎液・ホワイトリカー
・とうがらし
・水
害虫忌避週に一回ほど全体にい散布。葉の表裏に1吹きずつ天気が良い日に散布。散布し過ぎると野菜が傷むので注意。
油せっけん水・サラダ油
・水
・食器洗剤(無香料無着色)
アブラムシの死滅アブラムシ発生部分に1~2吹き散布散布後10分ほどで死滅。
重曹液・重曹(粉状のもの)
・水
うどんこ病対策病気発生の葉を除去し、周囲の葉に散布。葉の表裏に1吹きずつ 

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