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植えた後の野菜のお世話(その2)

■トンネルを立てる
トンネルを立てる目的は次の通りです。
・野菜に害虫が近づくのを防ぐ
・鳥や獣から野菜を守る
・寒い時期でも野菜が育つように保湿する
・強風から野菜を守る野菜を守る
・強い日差しから野菜を守る
シェア畑で使用するネットは次の通りです。
「防虫ネット」、「保温ビニール」、「不織布ネット」
■トンネルの立て方
必要な道具;ダンポール、マルチカッター、トンネルパッカー、Uピン、防虫ネット、保温ビニール
①トンネル用の支柱をたてる
ウネの両端にダンポール(トンネル用の曲げられる支柱)を20~30cmくらい挿入します。1ウネあたり等間隔に3本ダンポールを立てていきます。
トンネル1
②ネッとをかける
目的にあったネットをダンポールの上にかけてピンとはります。両サイドの裾をそれぞれ束ねて結び、Uピンで土にさし
て固定します。
トンネル2
③ネットの裾に土をかける
ウネの長い側面のネットの裾に土をかぶせ固定します。(土をかぶせることで、風でネットが飛ばされたり、虫などの侵入を防ぎます)
トンネル3
■追肥の仕方
株元の周囲15~20cmほど離したところに、ハサミで切り込みを入れて、移植ごてで、10cm程度の深さの穴をあけるあけます。穴の中に規定の追い肥を入れたら水をかけて肥料を湿らせます。その後、穴をふせぎます。(穴をふさがないと、臭いが出て害虫が寄ってくるところがあります。)
追肥

【45歳から】始めたい野菜づくり

 

植えた後の野菜のお世話

最初は、「間引き」の目的すらきちんと理解できませんでした。

■間引き
タネから栽培する野菜は、発芽した複数の若い芽を互いに競わせることで生長を良くさせるようにしています。しかし、徐々に野菜が生長するにつれて、隣の株同士がぶつかりあって風通しが悪くなり、病害虫が発生してしまうことがあります。間引きを行って適正な数に野菜をしぼることで、より元気に大きく育てるようにします。※間引きの仕方は野菜ごとに異なります。
■支柱をたてる
トマトやキュウリ、ナスなどの野菜は生長に応じて背丈が高くなり、横にも広がっていきます。強風や台風などで枝が傷ついたり、折れてしまわないように支柱を立てて支えてあげるようにします。
①仮支柱
苗を植え付けた後、すぐに90cmの支柱を苗の茎に対して、斜めにそえるようにたてて根元から3分の2ほどの高さで麻ひもを使い固定します(春先は強風が吹くためトマトなどの植え付けの際は仮支柱を立てて固定します。いきなり大きい支柱を立てると、植え付けた苗の根が傷むことがあるため、なるべく小さいものから使用します)
仮支柱
②本支柱
野菜が大きく生長して、仮支柱では支えきれなくなったら、一回り大きい150cmや210cmの支柱で苗を支えてあげます。
本支柱
③合掌式
キュウリやスイカなどのツルをはわせて大きくなる野菜は、立体的に上に向かってツルを伸ばすように仕立ててあげます。この仕立て方を合掌式といいます。基本は210cmの支柱を立てる4本使って土台を組み、90cmの支柱を上にわたすように作り、農芸ネットをかけてあげます。
合掌式
■麻ひもの結び方
根元から3分の2の高さで8の字に結ぶ
麻ひもの結び方

【45歳から】始めたい野菜づくり

 

苗の植え方

栽培に時間のかかる野菜や、幼苗の時に病害虫の被害にあいやすい野菜は、苗から植え付けた方が収穫までの期間が短く栽培が容易です。

■苗を植える手順
必要な道具:ならし板、穴あけ器(マルチカッター)・バケツ・ジョウロ・移植ごて
バケツに15cmほどの水を入れ、苗を浸し十分に吸水させます。水に浸した苗を一旦バケツから出し、10分ほど置き、吸水した水を落ち着かせます。
マルチカッターで植え付ける位置に穴をあけます。穴をあけたら移植ごてを使って穴を掘り、土をかきだします。穴の深さは苗のポットの高さとマルチ表面が同じ高さになるくらい掘ります。(ポットを試しに穴に置きながら、深さを調整するとわかりやすいです。)
ジョウロで、植え付ける穴の中にひたひたになるまで水を注ぎます。その後、水が完全に土の中に浸みこんでなくなるまで待ちます。
水がしみ込んだら、人差し指と中指の間に苗の茎を挟むようにして、もう一方の手でポットの底をつかみ、苗を天地にひっくりかえしてポットからひきぬきます。ひきぬいた苗を穴の中に置いて、苗の穴の隙間がなくなるよう土を埋め戻します。埋め戻したら、苗を傷めないように株元周りの土を軽く手で鎮圧します。
マルチの穴を引き上げるようにして持ち上げ、マルチの穴の中にジョウロで水を注ぎます。
苗の植え方

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種のまき方

ウネが用意できたら、いよいよタネまきです。

■点まき
必要な道具:穴あけ器(マルチカッター)・ジョウロ
タネをまく場所に穴をあけます。マルチの穴は専用の穴あけ器(マルチカッター)であけます。点まき
穴のル中に均等にタネを置いたら、指などで1~2cm程度(※)の深さにタネを埋め込みます。タネをまいたら土をかけて上から手やマルチカッターの底を使って鎮圧します。その後、土が湿る程度ジョウロで水をあげます。(※タネをまく深さは野菜の種類により異なります。)
■すじまき
必要な道具:ならし板または支柱・ジョウロ
ウネに溝をつくり、その溝に沿って等間隔にタネをまく方法をすじまきと言います。コマツナ、ミズナ、ホウレンソウ、など葉物野菜の多くがすじまきでタネを植え付けます。一部、ニンジンやカブでもすじまきすることがあります。
ならし板の側面や支柱をウネに押しあてて深さ5mmから1cm程度のまき溝をつきるます。
すじまき
タネが重ならないように2~3cm間隔で1粒ずつ、溝にタネを落としていきます。タネをまき終わったら、溝を埋めるように軽く土をかぶせ、手やならし板を使って土を上から鎮圧します。その後、ジョウロで水をやります。
■タネの種類
タネの種類1
普通のタネ
タネの種類2
ペレット種子
タネの種類3
シーダーテープ

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マルチ張り

マルチとは、マルチング(地面を覆うこと)の略で、野菜づくりの際にウネの表面を覆う資材のことをいいます。
マルチの主な役割は次の通りです。
・雑草防止効果
・保温効果(土壌の表面の乾燥を防ぐ)
・保湿効果(温度を保つ、季節により温度を調整できる)
・病気予防(雨で土がはね返り、植物の傷口に触れ感染するのを防ぐ)
・肥料流亡の防止(雨や水やりで肥料が流れてしまうことを防ぐ)
・団粒構造の維持(雨や水や風などで土の団粒構造が崩れるのを防ぐ)

■マルチの張り方
必要な道具:クワ・スコップ・マルチ・マルチ留め・ならし板・移植ごて
 
①ウネの団粒周りに溝をつくります。
マルチは風で飛ばされやすいので、四隅の裾を土の中に埋めるようにします。まずは、ウネの周囲に、マルチを埋めるための溝を掘ります。ウネ立てとは逆で、土は外にすくい出します。(お堀をつくるようなイメージ)
マルチ1
②マルチを敷き、片側の裾をとめます。
マルチをウネの表面に敷いて、片側2か所にマルチ留めを挿して固定します。
マルチ2
③マルチをピンと張ります。
マルチ留めで固定した方とは反対側の裾を持ち、マルチを、たるみのないよう、ピンと張るように引っ張ります。(※マルチにたるみがあると、雨で水が溜まってしまったり、先にあげたおマルチの効果も十分に発揮できなってしまいます)
マルチ3
④マルチの端をとめます。
ピンとマルチが張れたら、マルチ留めで固定します。(2人で作業できる場合は、マルチの四隅を2人で引っ張りながら張るとスムーズです)
マルチ4
⑤マルチの裾を埋めていきます。
マルチの裾を足で踏みながらクワを使って土をかけていきます。土をかけた場所は足で踏み固めて、マルチがはがれないように固定します。四隅の裾を土で囲んだら完成です。(クワが使いづらい場合は、マルチを手で押さえながら、スコップや移植ごてを使って土をかけてください)
マルチ5

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