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害虫について(その2)

・カブラヤガ
カブラヤガの幼虫。野菜の地際の茎などを食べて折ってしまうことからコガネムシと同様に、ネキリムシと呼ばれています。ヨトウムシと形や生活スタイルが似ており、昼間はマルチの下などに隠れており、夜になると出てきて茎や葉を食害します。主にアブラナ科の野菜に発生します。
・アワノメイガ
主にイネ科の野菜につき、その中でも特にトウモロコシの被害が目立ちます。トウモロコシの雄花や、茎、雌花(実)に侵入して食害するため、収穫できなくなってしまうことがあります。
アワノメイガ
・ナメクジ
アブラナ科の野菜、イチゴの実、ネギなどの多くの野菜を食害します
。昼間はマルチの下などに隠れており夜や雨になったら出てきます。ナメクジの通った後は透明のキラキラ光る粘液の跡が残るので、近くに隠れている可能性があります。
ナメクジ
・ハダニ
体長0.5mmと非常に小さいです。ナス、トマト、キュウリなど比較的多くの野菜につき、栄養を吸い取ります。被害を受けた葉は白い斑点状に変色して、ひどい場合、葉が枯れてしまいます。夏場の乾燥した時期に多く発生します。繁殖能力が高いのですぐに被害が広がってしまします。湿気に弱いので、葉の上から定期的に水やりをすると少しだけ被害をおさえることができます。
・センチュウ
多くの野菜の根に寄生してコブをつくります。被害にあった野菜は水分や栄養が吸収できなくな弱ってしまいます。センチュウは非常に小さく肉眼では見ることができません。連鎖障害(同じ科の野菜を毎年同じ場所で作り続けたりすると発生しやすくなる。)の1つとされています。太陽消毒などをすると被害が少なくなります。

 

センチュウ

【45歳から】始めたい野菜づくり

 

害虫について

■畑でみられる主な害虫
・アブラムシ
体長2~4mmと小さな虫が数十匹~数百匹の集団で野菜の葉や茎などに集まり栄養を吸いとります。繁殖能力が高いため、数匹でも残しておくと何倍にも増えてしまうので、早め早めの対処が必要です。野菜が弱るだけでなく、ウィルス病を感染させたり、大量の排出物をまきちらして、病気を発生させることがあります。
アブラムシ
・アオムシ
モンシロチョウの幼虫
。キャベツやブロッコリー、カブ、コマツナなどアブラナ科の野菜を食べる害虫です。特に葉を収穫して食べる野菜は、被害にあってしまうとボロボロに食べられてしまい収穫できなくなってしまうことがあります。畑にモンシロチョウが飛んでいたら、卵を産み付けられている可能性が高いのでよく観察してみてください。
アオムシ
・ヨトウムシ類
ヨトウガ、ハスモンヨトウなど蛾の幼虫。大きくなると体長が5cm前後にまでなる。アブラナ科野菜をはじめナスやエダマメなどその他、多くの野菜に発生する畑の中でもトップクラスの被害をもたらす害虫。昼間はマルチの下や暗くて涼しいところに隠れており、夜間や雨の日など人が手を出せない時に食害するため、発見が遅くなってしまいます。キャベツや白菜などは中心の芯を食べられることが多く収穫ができなくなってしまうことがあります。
ヨトウムシ
・コガネムシ(成虫、幼虫)
成虫は1cm前後の甲虫で空を飛んで移動し主に葉や果実を食害します。幼虫は地面の中に潜っていて、根を食べて野菜を弱らせたり、枯らしてしまうことからネキリムシ(根切り虫)などと呼ばれる事もあります。特に幼虫の被害が多く、野菜を植え付ける前の土づくりの時にみつけたら、とり除いておきます。

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植えた後の野菜のお世話(その2)

■トンネルを立てる
トンネルを立てる目的は次の通りです。
・野菜に害虫が近づくのを防ぐ
・鳥や獣から野菜を守る
・寒い時期でも野菜が育つように保湿する
・強風から野菜を守る野菜を守る
・強い日差しから野菜を守る
シェア畑で使用するネットは次の通りです。
「防虫ネット」、「保温ビニール」、「不織布ネット」
■トンネルの立て方
必要な道具;ダンポール、マルチカッター、トンネルパッカー、Uピン、防虫ネット、保温ビニール
①トンネル用の支柱をたてる
ウネの両端にダンポール(トンネル用の曲げられる支柱)を20~30cmくらい挿入します。1ウネあたり等間隔に3本ダンポールを立てていきます。
トンネル1
②ネッとをかける
目的にあったネットをダンポールの上にかけてピンとはります。両サイドの裾をそれぞれ束ねて結び、Uピンで土にさし
て固定します。
トンネル2
③ネットの裾に土をかける
ウネの長い側面のネットの裾に土をかぶせ固定します。(土をかぶせることで、風でネットが飛ばされたり、虫などの侵入を防ぎます)
トンネル3
■追肥の仕方
株元の周囲15~20cmほど離したところに、ハサミで切り込みを入れて、移植ごてで、10cm程度の深さの穴をあけるあけます。穴の中に規定の追い肥を入れたら水をかけて肥料を湿らせます。その後、穴をふせぎます。(穴をふさがないと、臭いが出て害虫が寄ってくるところがあります。)
追肥

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植えた後の野菜のお世話

最初は、「間引き」の目的すらきちんと理解できませんでした。

■間引き
タネから栽培する野菜は、発芽した複数の若い芽を互いに競わせることで生長を良くさせるようにしています。しかし、徐々に野菜が生長するにつれて、隣の株同士がぶつかりあって風通しが悪くなり、病害虫が発生してしまうことがあります。間引きを行って適正な数に野菜をしぼることで、より元気に大きく育てるようにします。※間引きの仕方は野菜ごとに異なります。
■支柱をたてる
トマトやキュウリ、ナスなどの野菜は生長に応じて背丈が高くなり、横にも広がっていきます。強風や台風などで枝が傷ついたり、折れてしまわないように支柱を立てて支えてあげるようにします。
①仮支柱
苗を植え付けた後、すぐに90cmの支柱を苗の茎に対して、斜めにそえるようにたてて根元から3分の2ほどの高さで麻ひもを使い固定します(春先は強風が吹くためトマトなどの植え付けの際は仮支柱を立てて固定します。いきなり大きい支柱を立てると、植え付けた苗の根が傷むことがあるため、なるべく小さいものから使用します)
仮支柱
②本支柱
野菜が大きく生長して、仮支柱では支えきれなくなったら、一回り大きい150cmや210cmの支柱で苗を支えてあげます。
本支柱
③合掌式
キュウリやスイカなどのツルをはわせて大きくなる野菜は、立体的に上に向かってツルを伸ばすように仕立ててあげます。この仕立て方を合掌式といいます。基本は210cmの支柱を立てる4本使って土台を組み、90cmの支柱を上にわたすように作り、農芸ネットをかけてあげます。
合掌式
■麻ひもの結び方
根元から3分の2の高さで8の字に結ぶ
麻ひもの結び方

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苗の植え方

栽培に時間のかかる野菜や、幼苗の時に病害虫の被害にあいやすい野菜は、苗から植え付けた方が収穫までの期間が短く栽培が容易です。

■苗を植える手順
必要な道具:ならし板、穴あけ器(マルチカッター)・バケツ・ジョウロ・移植ごて
バケツに15cmほどの水を入れ、苗を浸し十分に吸水させます。水に浸した苗を一旦バケツから出し、10分ほど置き、吸水した水を落ち着かせます。
マルチカッターで植え付ける位置に穴をあけます。穴をあけたら移植ごてを使って穴を掘り、土をかきだします。穴の深さは苗のポットの高さとマルチ表面が同じ高さになるくらい掘ります。(ポットを試しに穴に置きながら、深さを調整するとわかりやすいです。)
ジョウロで、植え付ける穴の中にひたひたになるまで水を注ぎます。その後、水が完全に土の中に浸みこんでなくなるまで待ちます。
水がしみ込んだら、人差し指と中指の間に苗の茎を挟むようにして、もう一方の手でポットの底をつかみ、苗を天地にひっくりかえしてポットからひきぬきます。ひきぬいた苗を穴の中に置いて、苗の穴の隙間がなくなるよう土を埋め戻します。埋め戻したら、苗を傷めないように株元周りの土を軽く手で鎮圧します。
マルチの穴を引き上げるようにして持ち上げ、マルチの穴の中にジョウロで水を注ぎます。
苗の植え方

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